COLUMN
「外に行きたくない」の裏にある眩しさ 感覚過敏のある子の困りと配慮
※ この記事は、YouTubeで公開した動画・ショート動画の内容をもとに編集したものです。
「外に行きたくない」。そう言う子に、私たちはつい「行ってみると面白いよ」「みんなやってるよ」「1回だけやってみようね」と声をかけてしまいます。でもその子からすると、外に行きたくない理由があるのです。
眩しさが、行動の邪魔をしていることがあります
理由のひとつとして考えられるのが、眩しさです。実は私自身もカラーレンズを使っているほど、眩しさがとても苦手です。強い光が目に入ってくると、それを受け止めようとして体に力が入ります。その状態がずっと続けば、当然とても疲れてしまいます。
動画では、短い文章を5秒で読んでいただく場面を入れました。そこに書かれていたのは「眩しいと体に力が入って疲れやすい。特に運動場やプールは地獄」という言葉です。読み切れなかった方も多いのではないでしょうか。
運動場やプールは、その子にとって「地獄」かもしれない
光に対して身構えるだけで力が入ります。その姿勢のまま過ごせば、どんどん消耗していきます。
光が跳ね返ってくる場所は、眩しさを感じやすい子にとって特につらい環境になります。
それぞれに程度があります。皆さんの中にも「確かに眩しいところは苦手かも」と思い当たる方がいるのではないでしょうか。
「集中できない子」ではないかもしれません
こちら側から見ると、当たり前のようにその場にいるように見えます。けれどその子からすると、実は結構疲れているということがあります。集中できないのではなく、理由のひとつとして眩しさを感じやすいのかもしれない。そう考えてみると、その子の姿の見え方が変わってきます。
こうした眩しさへの敏感さは「感覚過敏」と呼ばれることもあります。ただ、大切なのは名前をつけて決めつけることではなく、その子が今どれくらいしんどいのかを一緒に確かめていくことだと思っています。
本当は一緒に遊びたいのかもしれません。運動もしたいのかもしれません。それでも「外に行くのは嫌だ」と言っている。眩しさかもしれないし、他にもたくさんいろんな理由があると思います。
まずは「ああ、行きたくないんだね。何が嫌なんだろう」と受け止めること。そして、その理由にその子と一緒に気づこうとすること。そこが第一歩だと、私は思っています。
この記事を書いた人
村井 泰志(ハリー先生)
株式会社ひといろは代表・発達支援アドバイザー。元小学校教員(8年)。特別支援学級・通級指導教室などで2,000人以上の相談・支援に携わる。プロフィールを見る →

